歴史の扉へようこそ。旅人です!
法隆寺といえば、知らない人はいないくらい有名な日本を代表する奈良の歴史的な寺院ですよね。修学旅行や、社会科見学などで行ったことがある方も多いのではないでしょうか?
しかし、法隆寺の歴史や建物、宝物や、見どころなどを詳しく理解している方は意外に少ないのではないでしょうか。
くしくも今年(令和3年:2021年)は聖徳太子没後1400年の年になります。法隆寺を再訪するにはベストな年ともいえるでしょう。
そこで、今回の記事では、実際に法隆寺に行ってきた私が、法隆寺の歴史、御朱印、アクセス等についてまとめていきたいと思いますので、ぜひ参拝前にご一読いただければと思います!
法隆寺の歴史
聖徳太子ってどんな人?

法隆寺の歴史を知る上で、必ず知っておくべき人物がいます。それが聖徳太子(厩戸皇子)です。
彼は時の天皇:推古天皇の甥で、摂政(天皇の代わりに政治をする人)を務めました。
数々の功績がありますが、特筆すべきなのは次の三点です。
- 新しい外来の宗教である仏教を積極的に取り入れたこと
- 十七条憲法・冠位十二階の制定など、古代中央集権国家の基礎を作ったこと
- 隋(当時の中国)を中心とする冊封体制から脱却したこと
法隆寺を知る上で特に大事なのは1番の仏教政策ですね。当時はまだ仏教が日本に入ったばかりで、仏教を排除すべきとする排仏派:物部氏と、仏教を受け入れるべきだとする崇仏派:蘇我氏が対立していました。
聖徳太子が崇仏派:蘇我氏に味方し、勝利したことで、日本は仏教を受け入れていくことになったのです。
その聖徳太子が住んでいた斑鳩宮の地に、太子はお寺を作りました。それが、法隆寺です。
金堂・五重塔

金堂
金堂で必見なのは、なんといっても釈迦三尊像です。
一説には聖徳太子の等身大の像とも。何とも言えない柔和な表情で、参拝者を迎えてくれます。
また、法隆寺金堂は昭和24年(1949)に火災で焼失したことでも有名です。これが文化財保護法の制定のきっかけにもなったわけですが、有名な金堂壁画も失われてしまいました。
しかし、焼失前の昭和10年(1935)に撮影された画像がデジタル化され、こちらのページから拝観できます。
五重塔
法隆寺の五重塔は日本最古の塔で、基礎部分には釈迦の説話を表した塔本塑像が安置されています。
大講堂・上御堂
大講堂

大講堂の本尊は薬師三尊像で、こちらは平安期に大講堂が再建された際に造像されたものです。
上御堂(11/1~11/3のみ拝観可能!)

毎年11/1~11/3のみ拝観可能な上御堂という建物があります。こちらの本尊は釈迦三尊像です。
上御堂の御朱印もあります!こちらも3日間限定で拝受可能です(下記御朱印の項参照)。
西円堂

西円堂の鐘は一説には正岡子規が詠んだ
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」
の鐘ともいわれており、現役で時を知らせています。
夢殿
夢殿は美しい八角円堂で、本尊救世観音菩薩立像は春季・秋季に期間限定で公開しています。
大宝蔵院

大宝蔵院は法隆寺の宝物館のような建物で、教科書でも有名な国宝・重要文化財が目白押しで必見です!
なかでも、
- 玉虫厨子
- 百済観音
は飛鳥時代を代表する国宝で、ぜひ見ていただきたいです。
画像は著作権上掲載できないので、公式HPからご覧ください。
御朱印の種類ともらいかた
聖霊院でいただける御朱印

下記の2つの御朱印は聖霊院という建物でいただけます。
一般的な御朱印

聖霊院で「御朱印をください」というと、基本的にはこちらの御朱印がいただけます。
「和を以って尊しと為す」という、聖徳太子が制定した十七条憲法第一条の冒頭の言葉です。
夢殿の御朱印(春季・秋季限定)

こちらは、夢殿の本尊救世観音像が公開している春季・秋季の時期のみいただける御朱印です。
西円堂でいただける御朱印

西円堂の本尊薬師如来の御朱印です。西円堂付近の授与所でいただけます。
上御堂でいただける御朱印(11/1~11/3限定)

11/1~11/3の3日間のみ拝観可能である上御堂内でいただける本尊釈迦如来の御朱印です。
限定御朱印帳

画像ではわかりにくいかもしれませんが、上品な緑色です。

1頁目には十七条憲法第一条が書かれています。
「そもそも御朱印って何?」という方はこちらの記事もどうぞ。
オススメの参拝時期
やはり夢殿の本尊が公開される春季か秋季、特に上御堂を拝観できる11/1~11/3がオススメです。
アクセス
詳しい行き方は公式HPをご覧ください。
まとめ
最後まで読んでいただいてありがとうございます!
法隆寺は日本仏教のあけぼのを感じられる古寺であり、数多くの国宝・重要文化財を拝観できる素晴らしい寺院であることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
この記事をよんで、ぜひ現地まで足を運んでいただけたら幸いです。
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