歴史の扉へようこそ。旅人です!
「草木も眠る丑三つ時。女が男を恨んで、神社の境内の樹に藁人形を釘で打ち込む。。。」
怪談話でこんなシーンを見かけることがありますよね。
実はこの話の起源となる神社があるのをご存知でしょうか?
そう、それが今回取り上げる貴船神社・奥宮です!
今回の記事では、下記について解説します。
- 貴船神社始まりの地:奥宮の歴史に迫る!
- なぜ、丑の刻参りの起源となったのか?
- 奥宮の御朱印の頂き方
奥宮~はじまりの社~
奥宮は貴船神社の中でも最も奥に鎮座する社で、当初本宮が鎮座していた場所に建ちます。
つまり、貴船神社はこの奥宮から始まったわけです!
御祭神の誕生神話
貴船神社の御祭神は高龗神(たかおかみのかみ)と言う水神で、下記のような誕生神話があります。
- 伊弉諾尊(イザナギ)と伊弉冉尊(イザナミ)が神産みをし、日本に八百万の神が生まれていきます。
- しかし、火の神迦具土神(カグツチ)を産んだ際、イザナミの体は焼けてしまい、死んでしまいます。
- カグツチを恨んだイザナギは十握剣(とつかのつるぎ)でカグツチを切り殺します。
- その際飛び散った血から高龗神が生まれました。
「火の神から水の神が生まれる」というのが面白いですね。
思ひ川

下記由緒書きの通り、「物忌の川(ものいみ)」から、「おものいみ川」となり、和泉式部の話と合わさって「思ひ川」となった川です。
古来、神社参詣の際は禊により穢れを落としてから神前へ参りました。その名残がこうして残っているわけですね。

和泉式部の復縁についてはこちらの記事で詳しく書いています。
結社からこの川を渡って奥宮へ。
奥宮・境内

この門を潜ると奥宮です。

舞殿と狛犬が雰囲気を出していますね。
本殿

こちらが、貴船神社奥宮の本殿になります。
この本殿にもこんな伝説があります。
- 本殿下には巨大な龍穴があり、文久年間(1861~1863)の本殿修理の際、大工が誤ってノミをこの中へ落としてしまう
- すると、天気がにわかにかき曇り、突風が起こってノミを空中へ吹き上げた
こんな不思議な逸話が残る、神が宿る地に建っています。
御船形石

「貴船」の地名の由来にもなった石がこの地に祀られています。

貴船は「黄船」だったわけですね。
連理の杉

こちらは御神木「連理の杉」です。
何が凄いかというと、この木は、杉と楓という別々の木が根本で和合したものなんです!
非常に珍しい木で、「夫婦や男女の仲睦まじいさま」を指す「連理」の名が付けられました。
大正天皇の皇后:貞明皇后御参拝の折にも賞賛されたそうです。
丑の刻参り発祥伝説

お待たせしました!いよいよ貴船神社と丑の刻参りの関係に迫ります。
概要は上記立札にも掲載されていますが、貴船の神が丑年丑月丑日に降臨したことにちなみ、「丑の刻にお参りすると心願が成就する」ことから、恨んだ男を呪い殺そうとした伝説が生まれたということです。
あの有名な呪いのシーンはこの場所から生まれたわけですね。
御朱印

こちらが奥宮の御朱印です。
こちらも本宮にていただけますが、必ず奥宮を参拝してから拝受しましょう!
「そもそも御朱印って何?」という方はこちらの記事もどうぞ。
神社境内
貴船神社は、本宮、結社、奥宮からなります。全て紹介すると長くなるので、本宮、結社は別の記事にて紹介しています。未読の方は、こちらもぜひ。
アクセス
公共交通機関
1.叡山電鉄利用の場合
出町柳駅→【叡山電鉄 28分】→貴船口駅
貴船口駅前→【京都バス33系統 4分】→貴船
2.市営地下鉄 烏丸線利用の場合
地下鉄国際会館駅→【京都バス52系統 20分】→貴船口
貴船口駅前→【京都バス33系統 4分】→貴船
自動車
本宮に10台、奥宮に15台分の駐車場有り。
鞍馬寺から歩いて行くルート
付近には鞍馬寺もありますので、鞍馬寺から貴船神社まで歩いて両方参拝するのもおすすめです!
まとめ
- 貴船神社は奥宮から始まった!
- 丑の刻参りは貴船神社の信仰から生まれた!
- 御朱印もお忘れなく。本宮でいただけます!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
コロナでなかなか寺社巡りに出かけることもできませんが、このブログを読んでいただき、
「Stay Homeで寺社参拝」
した気分になっていただければ幸いです。是非、他の記事も覗いていってください!
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